コードバンとブライドルレザー、使ってみてどっちがいい?

コードバン vs ブライドルレザー

「どっちも甲乙つけがたい!けど・・・」
コードバンとブライドルレザー、個人的には結構よく似た革だなぁと感じている、コードバンとブライドルレザーについて、比較してみようと思います。

僕はコードバン、ブライドルレザーともにココマイスターの商品を使っています。 コードバンは札入れ(長財布)ブライドルレザーはラウンドファスナー長財布小銭いれです。コードバンの札入れは3年ほど、ブライドルレザーの長財布は2年ほど、小銭入れは3年ほど使ってみて、感じたことを書いていきます。

 

使ってみた感じはどう?

どっちも高級皮革なので、手ざわりもいいししっかりしている。丈夫です。コードバンは一定方向の引き裂きに弱いと言われているけど、財布で使う分には、引き裂いたりしないので大丈夫(笑)

 

どちらも硬めの皮革なので、形はキレイに保たれたままです。形状だけならほぼ新品と変わらない。特にブライドルレザーは丈夫にできていて、小銭入れはジーンズのポケットに無理やり詰め込んだりしてるけど、全然平気。ただしコードバンをブライドルレザーと同じように扱うと、おそらくそこまで強くない。一般的な皮革に比べるとコードバンは強いけど、ブライドルレザーには敵いません。

 

手ざわりは?

ブライドルレザーの手ざわりはいい。つるつるしてて気持ちいい。ただし、手ざわりってのは非常に個人的な趣味趣向に依るので、一概にどれがいいとかは言えない。例えばナポレオンカーフっていう皮革は、オイルドヌバックと言って、起毛させた革に、オイルを染み込ませているものだけど、その質感が好きな人も入れば、ベタベタしてて嫌いって人もいる。

 

でも・・・

コードバンを触って、キモチイイと言わない人はいない(と思う)

 

実際触ってみるとわかるけど、コードバンの手ざわりは最高です。文章で説明するのは難しいけど、とにかく気持ちいい。コードバンは皮革の手ざわり界の横綱なのです。ブライドルレザーも悪くないけど、大関もしくは関脇レベルです。

 

経年変化は?

1年や2年しか使ってない僕が語るのもおかしいかもしれないけど、ブライドルレザー、コードバン共に経年変化はかなりゆるやかです。早めの経年変化を楽しむなら他の革をおすすめします。

ロウを染み込ませて耐久性、耐水性を高めているブライドルレザーはそもそも経年変化しないように作っているし、実際にほとんどしない。

 

コードバンは5~10年単位で、いい感じに変化していき、渋みが増していきます。ただコードバンも、マットーネのような一般的な(茶色い)革と比べると、経年変化は非常にゆるやか。

 

結論:どっちがいいの?

両方、実際に使ってみて思うのは、どっちもすばらしい革だってこと。どっちも手ざわりはいいし、しっかりして丈夫だし。あえて言うなら手ざわりはコードバンが勝り、丈夫さはブライドルレザーが勝る。あとは丑年生まれはブライドルレザー、午年生まれはコードバンとかにすればいいかもって思うぐらい。

 

そこで当サイトの提案としては・・・

長財布・・・コードバン

小銭入れ・・・ブライドルレザー

やっぱりさわり心地がいいコードバンは、接触面積が大きな長財布として使ってあげたい。一方、丈夫なブライドルレザーは雑に扱っても平気なので、小銭入れに使ってあげるのがいいと思います。

 

※ コードバンは札入れ、ブライドルレザーは小銭いれという使い分けがベスト。

 

 

どちらか一方って言われたら、コードバンをオススメしたい

やっぱりあの手ざわりは体験して欲しい。お店に行って、ちょっと触るだけじゃなく、常に持ち歩くもの、毎日触るものが、コードバンってのはちょっとうれしい。

 

ただしコードバンは、お値段がちょっと・・・

ただ、一度購入したら一生ものになる可能性もあるし、丈夫だから長く使っても問題ない。金銭的に許すなら、一度はコードバンを使ってみて欲しいって思います。

 

 

この記事に出てくるコードバンとブライドルレザーの商品

ココマイスター コードバン通しマチ財布
ココマイスター ジョージブライドル・ロイヤルウォレット
ココマイスター ブライドルグランドコインパース

 

コードバンとブライドルレザーの違いまとめ

タンナー(なめし業者)

コードバン:日本とアメリカに各1社づつ

ブライドルレザー:イギリスに何社かある

コードバンのタンナーは、日本とアメリカに各一社づつ、世界にたった二社しかありません。つまりこの二社が潰れちゃったら、コードバン作れるところが無くなっちゃう(>_<)。ちなみにココマイスターのコードバンは、日本の新喜皮革、アメリカのホーウィン社のもの、両方使っています。ブライドルレザーは、イギリス発祥の革ですが、タンナーは何社かあります。

 

値段

コードバン:高い

ブライドルレザー:そこそこ高い

どっちも手間がかかってるので、高級皮革です。でもコードバンの方が貴重なので、さらに高い。

 

耐久性

コードバン:普通に強い

ブライドルレザー:最強の耐久性

コードバン、耐久性は普通に強いです。バッグや財布に使う分にはまったく問題ありません。ただ、コードバンは繊維が規則正しく並んでいるので、繊維方向の引っ張りには非常に強いけど、横向きで引っ張ると、スルメみたいに裂けることがある。でも、めったにあることじゃない。

ブライドルレザーは、元々、馬具に使うために作られた革。ロウを染み込ませる過程で、革の繊維がキュット縮まり、密度が増しているらしい。強いし、頑丈だし、傷もつきにくいし、多少の水もへっちゃら。最強の革です。バッグや財布にはオーバースペックとも言える。

 

手触り&風合い

コードバン:手触り最強、風合いもなかなかいい

ブライドルレザー:手触りなかなか、風合いもなかなか

コードバンの最大の特徴は、手触りです。知ってる人は知ってると思うけど、すげー気持ちいいから!見た目の風合いもいいです。

ブライドルレザーも手触りはいいけど、コードバンには劣るかな?風合いも同じくコードバンの方がやや上。

 

経年変化

コードバン:あんまり変化しない

ブライドルレザー:ほとんど変化しない

コードバンは経年変化していくと、深みが増し、すげーいい感じになっていきます。ただし変化を感じるには5~10年の歳月が必要。

ブライドルレザーは、ほとんど経年変化しません。ロウが革から出てくるオイルをブロックするから、経年変化しにくいと言われています。

 

ココマイスターのコードバン 商品一覧

ココマイスターのブライドルレザー 商品一覧

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