ブライドルレザーの経年変化(エージング)を見てみよう
ブライドルレザーの経年変化(エージング)を見てみよう
今回は実際に僕が2年半使い倒した、ブライドルレザーの小銭入れの経年変化を見てみましょう。小銭入れはジーンズのポケットなどに押し込んで使っていたので、結構ハードな使われ方をしています。どんな感じに変わっているのか、ちょっと楽しみですよね。
購入直後
購入直後は、まだロウが付いています。これじゃ分かりにくいので、ロウが取れた状態が最初ということにしましょう。
使用一週間
ロウが取れた状態。革本来の表面が見えて、新品でキレイな状態。
使用2年半
あんまり変化してない?
2年半も使っているし、カギと一緒にポケットに突っ込んだり、バッグの中でギュウギュウに押さえつけられたりしたので、傷はかなりついている。でも表面の風合い自体には大きな変化は無いような気がします。
裏側もみてみましょう
2年半も使い込んでるだけあって、傷はたくさん目立ちます。やはり少し風合いは異なるけど、あんまり変わらない?変わる?微妙・・・ 僕が使ってる長財布の経年変化に比べたら、変化はほんと微妙な感じです。
そもそも・・・
そもそもブライドルレザーは、馬具としてに使うために、開発されてきた皮革です。鞍や手綱、馬の顔につける「頭絡」と呼ばれるものは全て革製。当然、強靭さと耐久性、、耐候性、耐水性などが求められます。つまり丈夫で、水に強くて、長持ちっていう性能を求めて作られた革なのです。なので経年変化なんてむしろして欲しくない。そもそも経年変化がしにくいように作られた革なんですよね。結論としては、ブライドルレザーはほとんど経年変化しないと言うことになります。
でもね、
よーーーーく見てみると、少し風合いが変わってきている・・・かな?
「どっちだよ!」って突っ込みたくなると思います。僕もあなたの立場なら、スマホなりPCなりの画面に突っ込んでる。けどもう一度だけチャンスをください(懇願)。。。 ロウが取れた状態のものと、2年半使ったものをと見比べてみましょう。
これと(使用一週間)
これ(使用2年半)
なんかちょっと違うでしょ?
確かに変化しないように作られたのが、ブライドルレザーなワケだけれども、やはり少しづつは変化します。2年半経つと、さすがに少しは変化してくる。そしてその違いはわずかなもの。さっきもお伝えしたけど、マットーネのような皮革だと2年も使うとかなりの変化があります。だけど、ブライドルレザーのようなわずかな変化こそが大人っぽいと断固として主張するのがブライドルレザー愛好家だったりもする。
違いが分かる男だけが分かる変化(笑)。
というわけで、ブライドルレザーの経年変化は非常にゆるやかなんだけど、その分、その微妙な変化こそが通にはたまらないってわけです。1~2年で変化するような革なんて若いっつーか、青いっつーか、芯がないよね。そんなものは10代20代の若造にまかせておけばいいのだ。30超えたら男は深みを増していかないと。そう、ブライドルレザーのように・・・ なんつってー
結論:ブライドルレザーの経年変化は、大人の男向け。
ということでどうでしょう?僕の場合はまず自分自身の深みを増さないと・・・